下記の通り合同研究会をオンラインと対面のハイブリッド形態にて開催いたします。
(二十二科研等合同研究会)
2022年度ユーラシア言語研究コンソーシアム年次総会
「ユーラシア言語研究 最新の報告」
日時: 2023年3月29日(水) 10:30 ~ 19:45
場所: 京都大学文学研究科附属羽田記念館(ハイブリッド開催)
★オンラインでご聴講いただけますが、事前の申し込みが必要です。プログラム下のお申込み方法をご覧ください。
<プログラム> 総合司会 大﨑紀子
10:30-10:45 開会の辞 藤代節
セッション1 司会: 久保 智之
1. 10:45-11:00 菱山湧人 online タタール語における「母音調和の例外」 ―表記の揺れに着目して―
2. 11:00-11:15 バイカル online ソロン語の動詞接辞 -xisiについて
3. 11:15-11:30 早田清冷 online 『韃靼漂流記』の満洲語語句: 仮名で筆記されなかった単語についての予備的考察
4. 11:30-11:45 澤田英夫 online 「カチン語の「ラチッ」と雲南の「勒期」-音韻上の相違
5. 11:45-12:00 角道正佳 online チベット語からの2種類のモンゴル語訳Subašidiに見られる語幹末のn/ゼロ交替
6. 12:00-12:15 梅谷博之 online モンゴル語ハルハ方言における母音調和を阻害する形態素
7. 12:15-12:30 沈 力 online 日本語の動作動詞の属性叙述機能について
12:30-13:00 (休憩30分)
セッション2 司会: 白井 聡子
8. 13:00-13:15 早津恵美子 online 日本語の授受構文の形式と意味-「てもらう」構文について-
9. 13:15-13:30 エンフアムガラン オノン online 現代モンゴル語の相互代名詞 neg negnee について
10. 13:30-13:45 栗林裕 online 言語表現のタイプの対照研究 〜トルコ語と日本語〜
11. 13:45-14:00 アクマタリエワ ジャクシルク キルギス語副動詞の副詞的用法(試論)
12. 14:00-14:15 松本亮 ネネツ語およびハンティ語における数について
13. 14:15-14:30 山越康裕 シネヘン・ブリヤート語話者の語りに見られる動詞の過去形 V-žee
14. 14:30-14:45 山田洋平 ハルハ・モンゴル語の不安定なnと後置詞
15. 14:45-15:00 藤原敬介 チャクマ語における名詞化とその周辺
15:00-15:15 (休憩15分)
セッション3 司会: 山越康裕
16. 15:15-15:30 風間伸次郎 トルコ語とモンゴル語の二重使役形について
17. 15:30-15:45 植田尚樹 モンゴル語の文の構造・意味とプロソディー
18. 15:45-16:00 岸田泰浩 アルメニア語の動詞活用とEvidentiality について
19. 16:00-16:15 吉田浩美 最新のフィールドワークから(バスク語アスペイティア方言)
20. 16:30-16:45 ポポーヴァ ナヂェージダ 健康と病気に関連するサハ語のイディオム
21. 16:45-17:00 プロコピエヴァ マリア サハ語ロシア語バイリンガルの会話に生じるコードミキシングに関する予備的な考察
22. 17:00-17:15 日高晋介 ウズベク語における o‘xsha-「似る」のモダリティ用法(試論)
23. 17:15-17:30 菅沼健太郎 カラチャイ・バルカル語の補助動詞 -b iy-, -b kal-, -b koy- に関する予備的考察
17:30-17:45 (休憩15分)
セッション4 司会: 植田尚樹
24. 17:45-18:00 吉村大樹 チュルク諸語間平行コーパスの構築と類型的研究への応用
25. 18:00-18:15 菅原睦 チュルク語の動詞形式 -p tururと -a turur について
26. 18:15-18:30 江畑冬生 トゥバ語形態音韻論と接辞・接語の区別についての試論
27. 18:30-18:45 林 徹 話者の判断のばらつきから見るトルコ語指示詞の特徴
28. 18:45-19:00 児倉徳和 シベ語と満洲語における定動詞と形動詞
29. 19:00-19:15 久保智之 シベ語の instrumental
30. 19:15-19:30 大﨑紀子 キルギス語品詞論にまつわる問題-bar「ある」とǰok「ない」-
19:30-19:45 総括 林 徹
★プログラム(PDF)ダウンロードはこちらから(2023年2月27日更新)
※聴講をご希望の方は、こちらのGoogle form からお申込みください。折り返し会議情報をお送りしますので返信メールをご確認ください。
[English titles] (In order of presentation)
1. Hishiyama, Yuto “Exceptions to Vowel Harmony” in Tatar ―Focusing on fluctuations in spelling―
2. Baigala Verbal affixes -xisi in Solon.
3. Hayata, Suzushi Manchu Words in the Dattan Hyōryūki: A Preliminary Study of Words Not Dictated in Kana Script
4. Sawada, Hideo ‘Lacid’ in Kachin State and ‘Leqi’ in Yunnan: phonological differences.
5. Kakudo, Masayoshi Stem final n/zero alternation of two types Mongolian translation Subasidi from Tibetan.
6. Umetani, Hiroyuki Vowel harmonic switchers in Khalkha Mongolian.
7. Shen, Li On the function of property predications of Japanese active verbs.
8. Hayatsu, Emiko Linguistic Form and Meaning of Japanese Benefactive Constructions: On the Te-morau Construction.
9. Enkh-Amgalan, Onon Modern Mongolian reciprocal pronouns “neg negnee.”
10. Kuribayashi, Yuu Contrastive study of types of linguistic expressions: Case study of Turkish and Japanese
11. Akmatalieva, Jakshylyk A tentative study on the adverbial usage of Kyrgyz converbs.
12. Matsumoto, Ryo On Number in Nenets and Khanty.
13. Yamakoshi, Yasuhiro Indicative Past Form V-žee Found in the Speech by a Shinekhen Buryat Speaker.
14. Yamada, Yohei Unstable “n” and postpositions in Khalkha Mongolian.
15. Huziwara, Keisuke Nominalisation and related phenomena in Chakma.
16. Kazama, Shinjiro On the double causative in Turkish and Mongolian.
17. Ueta, Naoki The sentence structure, meaning, and prosody in Mongolian.
18. Kishida, Yasuhiro On verb conjugations and evidentiality in Armenian.
19. Yoshida, Hiromi From my most recent fieldwork in Basque.
20. Popova, Nadezhda Health and illness in Sakha idioms.
21. Prokopeva, Maria A preliminary study on code-mixing in Sakha-Russian bilingual conversations.
22. Hidaka, Shinsuke A preliminary study of modality usage of o’xsha- ‘resemble’ in Uzbek.
23. Suganuma, Kentaro A preliminary study on the auxiliary verbs -b iy-, -b kal-, and -b koy- in Karachay-Balkar.
24. Yoshimura, Taiki Intra-Turkic corpus construction and its application to typological research.
25. Sugahara, Mutsumi On the Turkic verb forms -p turur and -a turur.
26. Ebata, Fuyuki A preliminary discussion for the Tyvan morphophonology and affix/clitic distinction.
27. Hayasi, Tooru How variability in judgment characterizes Turkish demonstratives.
28. Kogura, Norikazu Indicative and participle in Sibe and Manchu.
29. Kubo, Tomoyuki Sibe instrumental.
30. Ohsaki, Noriko An issue related to lexical category in Kyrgyz: bar ‘exist’ and ǰok ‘non-existent’.
[参加科学研究費補助金等プロジェクト]
I. 研究題目: アルタイ諸言語を対象とした環境の変化と言語の変容に関する総合的研究
研究種目: 基盤研究(A)
期 間: 2018-2020年度(繰越継続中)
受入機関: 九州大学
課題番号: 18H03578
代 表 者: 久保智之
II. 研究題目: 混成言語」を通してみるユーラシアの諸言語―言語接触と言語生態―
研究種目: 基盤研究(B)
期 間: 2019-2021年度(繰越継続中)
受入機関: 神戸市看護大学
課題番号: 19H01257
代 表 者: 藤代節
III. 研究題目: 満洲語の歴史社会言語学的研究-言語学と歴史学からの解明-
研究種目: 挑戦的研究(開拓)
期 間: 2017-2021年度(繰越継続中)
受入機関: 九州大学
課題番号: 17H06182
代 表 者: 久保智之
IV. 研究題目: オビ川下流域のウラル系少数民族の言語使用実態の研究
研究種目: 基盤研究(C)
期 間: 2020-2023年度
受入機関: 神戸市外国語大学
課題番号: 20K00622
代 表 者: 松本亮
V. 研究題目: チュルク諸語の動詞複合体についての記述的・理論的研究
研究種目: 基盤研究(C)
期 間: 2016-2019年度(繰越継続中)
受入機関: 岡山大学
課題番号: 16K02676
代 表 者: 栗林裕
VI. 研究題目: 現代バスク語諸方言の音韻と文法の記述~地域差と世代間差の二つの側面から~
研究種目: 基盤研究(C)
期 間: 2019-2021年度(繰越継続中)
受入機関: 神戸市外国語大学
課題番号: 19K00611
代 表 者: 吉田浩美
VII. 研究題目: シベリア先住民諸語の総合的研究: 文献以前の歴史的空白の解明と言語類型論への展開
研究種目: 基盤研究(A)
期 間: 2021-2025年度
受入機関: 新潟大学
課題番号: 21H04346
代 表 者: 江畑冬生
VIII. 研究題目: 人称標示・人称標識に注目したアルタイ諸言語の機能的類型論
研究種目: 若手研究
期 間: 2018-2022年度
受入機関: 東京外国語大学
課題番号: 18K12364
代 表 者: 児倉徳和
IX. 研究題目: チベット・ビルマ語派ルイ語群における借用語の研究
研究種目: 基盤研究(C)
期 間: 2020-2023年度
受入機関: 帝京科学大学
課題番号: 20K00570
代 表 者: 藤原敬介
X. 研究題目: フォーリナー・トークから見るドイツのトルコ系移民コミュニティの言語的特徴
研究種目: 基盤研究(C)
期 間: 2020-2023年度
受入機関: 放送大学
課題番号: 20K00612
代 表 者: 林徹
XI. 研究題目: Evidentialityの形態的・統語的特徴に関する類型論的研究
研究種目: 基盤研究(C)
期 間: 2019-2021年度(繰越継続中)
受入機関: 大阪大学
課題番号: 19K00551
代 表 者: 岸田泰浩
XII. 研究題目: アルタイ諸言語の文法の総合的研究
研究種目: 基盤研究(B)
期 間: 2020-2025年度
受入機関: 東京外国語大学
課題番号: 20H01258
代 表 者: 風間伸次郎
XIII. 研究題目: 「文」の規定にかんする記述的研究
研究種目: 基盤研究(B)
期 間: 2022-2024年度
受入機関: 東京外国語大学
課題番号: 22H00656
代 表 者: 山越康裕
XIV. 研究題目: <語>の本質に関する総合的研究―孤立型・膠着型・複統合型言語の語形成と句形成―
研究種目: 基盤研究(B)
期 間: 2019-2022年度
受入機関: 同志社大学
課題番号: 19H01261
代 表 者: 沈 力
XV. 研究題目: キルギス語とアルタイ語の対照研究: 補助動詞の用法を中心に
研究種目: 特別研究員奨励費
期 間: 2021-2024年度
受入機関: 新潟大学
課題番号: 21J40129
代 表 者: アクマタリエワ ジャクシルク
XVI. 研究題目: チュルク諸語における「規則の含意関係」に着目した音韻論的研究
研究種目: 若手研究
期 間: 2021-2024年度
受入機関: 金沢大学
課題番号: 21K12980
代 表 者: 菅沼健太郎
XVII. 研究種目: 文部科学省卓越研究員事業
受入機関: 金沢大学
代 表 者: 菅沼健太郎
XVIII. 研究題目: モンゴル語族の諸言語の自然談話データに基づく記述研究
研究種目: 若手研究
期 間: 2022-2026年度
受入機関: 東京外国語大学
課題番号: 22K13100
代 表 者: 山田洋平
XIX. 研究題目: 中央アジアにおけるチュルク諸語のモダリティ体系の解明
研究種目: 特別研究員奨励費
期 間: 2022-2025年度
受入機関: 新潟大学
課題番号: 22J01538
代 表 者: 日高晋介
XX. 研究題目: 分節音の内部構造に関する音韻論的研究―モンゴル語・中国語・日本語の対照研究―
研究種目: 研究活動スタート支援
期 間: 2021-2022年度
受入機関: 北洋大学
課題番号: 21K20015
代 表 者: 植田尚樹
XXI. 研究題目: 消滅の危機に瀕するダパ語方言の記述研究
研究種目: 基盤研究(C)
期 間: 2019-2022年度
受入機関: 東京大学
課題番号: 19K00543
代 表 者: 白井聡子
XXII. 研究題目: チュルク諸語における情報構造と知識管理―音韻・形態統語・意味のインターフェイス―
研究種目: 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 共同利用・共同研究課題
機 関: 東京外国語大学
期 間: 2020-2022年度
代 表 者: 佐藤久美子