東アジア「間文化」第19回研究会のご案内

皆さまには如何お過ごしでしょうか。

東アジア「間文化」第19回研究会は、小林ふみ子氏(法政大学・日本近世文学)をお招きし、下記の要領で開催することとなりました。

継続参加の方はもちろん、初めての方もお気軽にご参加頂けたらと存じます。

 

日時:2024年3月21日(木) 14:00~16:40(京都);13:00~15:40(上海・香港)

開催方式:対面、オンライン(Zoom)

会場:第6講義室(文学部棟)

交通アクセス « 京都大学大学院文学研究科・文学部 (kyoto-u.ac.jp)

※使用言語:講演(日本語);質疑応答(中国語・日本語)

*講演と質疑・討論の際は、逐次通訳(日本語=中国語)あり

(通訳:王歓(京都大学大学院文学研究科博士後期課程))

 

プログラム(京都時間)

14:00~14:05 挨拶・講師紹介:田中 和子

14:05~16:05 講演小林 ふみ子(法政大学・教授)

題目『異国物語』の戯作化―『絵本国見山』をめぐって―

要旨:江戸時代初期に出版された海外の諸国を紹介する仮名草子『異国物語』(1659年刊)は、約100年後、大坂の絵師寺井重房によって『画本国見山』(1757年刊)として戯作化される。同書は評判を呼んだようで、絵師蔀関月描くその増補版(1770年刊)も出され、さらに両書を併せたかたちで改題再摺本がくり返し出される。その人気のカギはどこにあったのか。本報告では『異国物語』と『画本国見山』の記述を較べ、その戯作化のあり方を考察する。

 

 

(休憩 5分)

 

16:10~16:40  質疑・討論

コメンテータ:張佳(復旦大学文史研究院・研究員)、鄭德長(復旦大学文歴史研究院・青年副研究員)

 

 

*『異国物語』にかかわる参考文献:

小林ふみ子 (2015). 近世日本の異国絵本の愉楽と陥穽. 文学, 16巻6号, 17-33.

海野一隆 (2004b). 『異国物語』の種本. 日本古書通信, 902号, 12-13.

大木京子(2005). 『異国物語』諸本とその変遷―錯綜する異国情報の一端を見る―. 国文学論考, 41, 70-84.

 

参加を希望される方は、3月14日(木)までに、下記のgoogle formから申し込みしてください。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdwrTa5Enml5BynOnBe8A-KbtLG5r5BSESii_mjo2hZPwNH8Q/viewform?usp=sf_link

 

 

問い合わせ窓口:池田恭哉(中国哲学史専修)

ikeda.yukiya.2c[at]kyoto-u.ac.jp([at]を@に替えてください)

*会場までの交通費等は、各自でご負担ください。多人数になる場合は、調整させていただきますので、どうぞご了解ください

 

 

なお本研究会は、2020年度に京都大学大学院文学研究科附属文化遺産学・人文知連携センターにより採択された「人文知連携共同研究会」を継続して開催されるもので、科学研究費(22H00759/前近代日本の「万国人物図」群が示す人種観と世界観に関する総合人文学的研究(基盤B))の助成を受けています。

 

研究会幹事:池田恭哉(中国哲学史専修)、成田健太郎(中国語学中国文学専修)、

筒井忠仁(美学美術史学専修)、田中和子