東洋史学専修ホームページ – 京都大学大学院文学研究科・文学部 https://www.bun.kyoto-u.ac.jp 研究科・学部・附属施設紹介、入試情報や研究プロジェクトの案内。 Wed, 04 Oct 2023 05:03:51 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.4.3 東洋史学専修ホームページ https://www.bun.kyoto-u.ac.jp/oriental_history/oh-top_page/ Fri, 14 Mar 2014 04:20:05 +0000 http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/?p=21241
  • 専修紹介
  • 崋山hp

    崋山(中国陝西省)

    このサイトに関するお問い合わせはこちらまで。                               

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    専修紹介 https://www.bun.kyoto-u.ac.jp/oriental_history/oh-senshyu/ Wed, 12 Mar 2014 12:30:15 +0000 http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/?p=21404 学部

    私たちは普段から「東洋」という言葉をよく耳にします。しかしどこからどこまでが東洋なのかということを考えてみますと、事はそう簡単ではありません。日本は東洋でしょうか?文学部には東洋史とは別に日本史という専修があります。「西洋」以外はすべて東洋でしょうか?アフリカや南米は東洋とはいえません。「東洋」というのはこのように甚だ曖昧な概念です。

    では我々は何を研究対象としているかといいますと、東アジア各国と諸民族・地域の歴史です。本専修ではなかでも中国史研究を得意とし、主として用いるのは漢文史料ですから、学部生の間は漢文の読解力をつける訓練を受けることになります。もちろん、研究対象によっては朝鮮語、モンゴル語、チベット語なども学ぶ必要があります。現在、教員は4名いますが、さらに総合人間学部、人文科学研究所の諸先生の協力を得て、豊富多彩な授業が行われています。東洋史関係の書籍も文学部、人文科学研究所に数多く収蔵されており、京都大学文学部は東洋史を学ぶ上で最高の環境にあるといえます。

    大学院

    東洋史学大講座は、東洋史学専修と西南アジア史学専修から構成されます。そのうち、東洋史学専修の対象とする分野は、おもに中国・朝鮮・内陸アジア・東南アジアなどのアジア東方諸地域と、そこで展開する歴史現象の全般です。もちろん、東西交流史など、この枠を超えた分野も含まれます。現任のスタッフのほか、人文科学研究所から協力講座としての教員が加わり、さらに学内各部局や学外からの非常勤講師の協力もえて、多彩な専門教育が行われています。

    広く歴史学は、おもに文献と文物(遺物・遺跡など)の二種の史料にもとづきます。東洋史学では、従来から、その両方に依拠しつつも、より原典の文献史料に力点を置いた研究・教育を旨としています。対象とする地域・時間の長大さから、当然、扱う原典文献も多言語にわたりますが、なかでもアジア東方で最大の文字史料群である漢語文献が中心となります。江戸期以来の「漢学」の伝統に、近代歴史学の方法論を合体させた学問体系には、巨大な蓄積と技術があり、その修得が、まず求められます。これに加えて、朝鮮語・モンゴル語・満州語・チベット語などの諸語文献についても、学習の機会が開かれています。徹底した文献学の基礎に立った原典史料からの歴史把握こそ、東洋史学の最大の特色であります。

    中国史・漢語文献も含めて、あくまで外国史・外国語でありますから、それぞれの言語そのものについても修得を心掛けて頂きたいです。諸外国からの留学生も多く、研究室内での国際交流も活発です。さらに、日本人大学院生については、みずからすすんで留学・現地滞在などをはかり、ボーダーレスとなった国際学界のなかで自立できる能力の養成が望まれます。また、博士後期課程に在籍するものは、日本人・外国人を問わず、学術誌などへの論文発表をはかるとともに、それらを踏まえた博士論文の作成をめざすよう努めて下さい。

    京都大学は、東洋史学を学ぶのに最も恵まれた環境にあります。文学部図書館をはじめ、人文科学研究所内に設置された漢字情報研究センターや文学部の附属施設であるユーラシア文化研究センター(羽田記念館)などが、世界でもまれな東洋史学関係文献の一大宝庫を形作っています。また、専門研究者が、さまざまな方面にわたって、厚い層を形成しています。教室内でも、研修員・大学院生によるテーマごとの研究会が活発に行われております。なお、研究室には全国学会である東洋史研究会の事務局が置かれ、学術誌『東洋史研究』(季刊)を発刊するとともに、毎年1回、大会を催しています。

     

    以上、大学院文学研究科・文学部専修案内より

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    教員紹介 https://www.bun.kyoto-u.ac.jp/oriental_history/oh-kyoin/ Wed, 12 Mar 2014 11:24:58 +0000 http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/?p=21408 東洋史学は、本学創設期以来、桑原隲蔵・内藤湖南をはじめ、日本における東洋史学研究のトップランナーとして、すぐれた人材・研究者を数多く世に送り出してきた。現在は吉本・中砂が、それぞれきわめてユニークかつ突出した研究を展開し、学生・院生・OD・留学生らとともに多様なアプローチの研究を繰り広げている。(吉本 道雅)

    吉本 道雅 教授

    【主要業績】

    ・『中國先秦史の研究』(京都大学學術出版会、2005)

    ・『周代中国の社会考古学』(翻訳、京都大学學術出版会、2006)

    ・『内蒙古東部における青銅器文化関係資料の調査に基づく先秦時代北方民族の研究』(科研費報告書、2009)

    ・『内蒙古東部・遼寧西部における出土資料の調査に基づく鮮卑・契丹史の研究』(科研費報告書、2013)

    ・「清華簡繋年考」(『京都大学文学部研究紀要』52、2013)

    ・「國語成書考」(『京都大学文学部研究紀要』53、2014)

    【自己紹介】

    秦始皇帝の天下統一から宣統帝退位にいたるImperial Chinaを相対化して考えるため、始皇帝統一以前の「先秦」時代の研究を続けてきましたが、近年はこれに加えて、東北アジア(戦前のいわゆる「満蒙」)の研究も進めております。現在はもっぱら、『左傳』を中心に、先秦時代の歴史記述のありかたを考えております。

    中砂 明徳 教授

    【主要業績】

    ・『中国近世の福建人』(名古屋大学出版会、2012)

    ・『江南』(講談社選書メチエ、2002)

    ・「マカオ・メキシコから見た華夷変態」(『京都大学文学部紀要』52、2013)

    ・「イエズス会の極東関係史料――「大発見の時代」とその後」(『東アジア書誌学への招待』第二巻、東方書店、2011)

    ・「イエズス会士フランチェスコ・サンビアシの旅」(『アジア史学論集』3、2013)

    ・「マルティ二・アトラス再考」(『大地の肖像』京都大学学術出版会、2007)

    【自己紹介】

    17世紀に世界の各地に散らばっていたイエズス会士とオランダ人が残した史料(主にポルトガル語とオランダ語)を使って、当時アジアに進出していたヨーロッパ人の活動、異文化観などを明らかにしようとしています。最近は、太平洋を越えてフィリピンにやってきたスペイン人の活動にも関心を持っています。私の来し方については(http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/news/alpha-academic-spectrum/)をご参照ください。

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    講義案内 https://www.bun.kyoto-u.ac.jp/oriental_history/oh-kogi/ Wed, 12 Mar 2014 10:24:48 +0000 http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/?p=21430  

     

    時間割(令和五年後期)

    特殊講義
    矢木
    特殊講義
    古松
    演習
    石川
    特殊講義
    演習
    中砂
    特殊講義
    宮宅
    特殊講義
    小野寺
    3 特殊講義
    太田
    演習I
    吉本
    4 特殊講義
    中砂
    特殊講義
    吉本
    特殊講義
    承志
    特殊講義
    村上
    5 演習II
    中砂
    演習
    吉本
    集中

     

    ※(学部)は学部生のみ、(院)は原則大学院生のみの科目。

    講義内容【特殊講義】

    小野寺史郎 中国近現代史に関する文献の講読

    (授業の概要・目的)
    近現代中国の歴史を扱った、研究史上重要な論文や研究書を講読する。特に、それらがどのような文脈や史料状況、問題意識の下で書かれたものか、論証の過程や結論にどのような特徴があるか、同分野の研究の展開にどのような影響を及ぼしたか、といった点から検討を加えることで、それらの研究のもつ意味についての理解を深める。

    (到達目標)
    中国近現代史に関する文献の読解能力および理解力を身につける。

    (授業計画と内容)
    近現代中国の政治・社会・思想に関する研究書を読解し、問題の所在や証明の方法について検討する。
    テキストの担当を決め、担当者が内容要約と解説、コメントを行い、それについて参加者全員で討議を行う。
    第1回 ガイダンス、授業の進め方や分担の決定。
    第2回 教員によるテキスト講読
    第3-14回 受講者によるテキスト講読
    第15回 フィードバック
    また、必要に応じて論文作成に向けての研究報告とコメント、討議を行う。

    宮宅潔 法廷から眺めた中国古代

    (授業の概要・目的)
    近年公表されている中国古代の出土文字史料のうち、裁判に関連する文献(睡虎地秦簡「封診式」、岳麓書院所蔵簡や張家山漢簡の裁判記録)を活用し、統一秦の頃から漢代初期に至るまでの、政治や社会の状況について講義する。まず、裁判が行われる場やその手続きについて整理し、制度の特徴や限界を明らかにする。そのうえで秦~漢初の政治状況、たとえば統一に伴う混乱や、皇帝と諸侯王との関係などについて、いくつかトピックを取りあげて講義する。さらに家族関係や地域社会の様子など、当時の社会についても紹介する。こうした考察を通じて、中国古代の専制国家の姿について、理解を深めることを目指す。

    (到達目標)
    中国古代史の諸制度について、基本的な知識を身につけたうえで、そこからうかがえる古代社会の有様について理解を深め、古代史研究の基礎を確立する。

    (授業計画と内容)
    1.ガイダンス
    (1)授業の進め方
    (2)史料について
    2.法廷の風景
    (1)裁きの場
    (2)裁きの進行
    (3)冤罪の苦しみ
    3.秦~漢初の諸相
    (1)秦と楚
    (2)占領民の反乱
    (3)逃亡者たち
    4.家族と社会
    (1)親子関係
    (2)夫婦関係
    (3)里の風景

    ガイダンスの後、各単元を1~2回に分けて講義する。

    村上衛  仲介者のつくる歴史 近代中国

    (授業の概要・目的)
    グローバル化が進展したことによって、ビジネスの世界で仲介者の果たす役割は年々大きくなってきていた。例えば、企業が海外のある地域の企業と提携する場合、現地の言語・習慣に通じ、信頼のおける有能な仲介者を確保しなければ、その事業は失敗に終わってしまう可能性が高い。新型コロナウィルスによって人間の移動が著しく制限されたことによって、様々なビジネスに支障が生じたため、仲介者の果たしてきた役割はあらためて注目されている。本講義はこうした仲介者の意義について、近代中国(19世紀中葉~20世紀中葉)の事例を中心に、中国経済の変容をふまえつつ考察する。同時に世界の他地域の仲介者と比較してみたい。

    (到達目標)
    開港場とそれ以外の地域(内地)を媒介するという近代中国における仲介者の役割を把握したうえで、前近代の中国や他地域の仲介者と比較してその特徴を理解する。

    (授業計画と内容)
    1. ガイダンス
    2. 明代商業の発展と牙行
    3. 東アジア海域交流と仲介者
    4. 明代後期~清代中期の海上貿易の展開と仲介者
    5. 外国人商人と買弁(1)
    6. 外国人商人と買弁(2)
    7. 苦力貿易の盛衰と客頭(1)
    8. 苦力貿易の盛衰と客頭(2)
    9. 開港場貿易の発展と行桟(1)
    10. 開港場貿易の発展と行桟(2)
    11. 工業化と日系企業のあり方:日系商社、在華紡
    12. 前近代東南アジア海域の仲介者
    13. 前近代地中海世界の仲介者
    14. まとめ
    15. フィードバック

    中砂明徳 17世紀オランダにおける世界認識

    (授業の概要・目的)
    本授業では、17世紀に世界に打って出たオランダ人が、異世界をどのように認識し、表象したかを、地図や地誌に即して読み解く。彼らがイエズス会などの既存の知識と自ら獲得した知識をいかに編集し、それを主にオランダ語で公刊して公衆に届けたのかを見る。この世界認識はタイムラグをおいて、江戸日本にももたらされたものである。

    (到達目標)
    1, 近世の西欧人の世界認識を知ることができる。
    2, 出版と知の関係について考察を深めることができる。

    (授業計画と内容)
    1、 導入
    2、エルゼビア社のレス・プブリカ・シリーズ
    3, ブラウの地図
    4, ヨハネス・デ・ラート『新世界』
    5, ラートとグロティウスのアメリカ人起源論争
    6, オルフェルト・ダッペルの『アフリカ』
    7, ダッペル『シナ』
    8, ダッペル『アジア』
    9, ダッペル『シリア』
    10, ダッペル『メソポタミア』
    11, コルネリウス・ハザルト『世界教会史』
    12, アルヌルドゥス・モンタヌス『日本』
    13, モンタヌス『アメリカ』
    14, 出版業者ヤコブ・ファン・マース
    15, フィードバック

    古松崇志 中国石刻史料の研究

    (授業の概要・目的)
    中国史研究において、石刻史料はきわめて重要な史料群である。本講義では、中国本土およびその周辺の石刻史料を取り上げ、歴史研究に利用するための手法を、実際に受講生が史料(京都大学人文科学研究所所蔵の拓本実物を含む)を読み解きながら学んでいく。

    (到達目標)
    漢語で書かれた中国石刻史料の史料としての特性を理解し、研究手法を学びとって、みずからの研究に活用できるようにする。

    (授業計画と内容)
    1.ガイダンス(1回)
    2.石刻史料釈読(13回)
    3.まとめ(1回)

    ※釈読する石刻史料は、担当者の専門分野の契丹(遼)・宋・金・元(モンゴル帝国)時代のものを中心に取り上げる予定だが、適宜受講生の関心に応じた史料を読むことも検討している。また、担当者が勤務する京都大学人文科学研究所所蔵の拓本を実見する機会を設けるほか、できるだけ拓影(拓本の写真)のあるものを用いるが、典籍文献(伝統的な石刻文献や地方志、文集など)のみに載せられているものも適宜取り上げる。

    辻正博 唐史研究史料論

    (授業の概要・目的)
    今期の講義では、唐史研究で用いる史料について、使用するテキスト(版本)に焦点を当てて論じる。いわゆる「通行本」がいかなる経緯を経てその地位を得たのか、通行本のテキストに問題はないのか、などの点について検討を加えてゆきたい。

    (到達目標)
    唐史研究史料に関する基礎的な知識を身につけるとともに、史料の伝存・整理事情についての理解を深める。

    (授業計画と内容)
    以下のテーマについて、おおよそ1~2週を目処に講義を進める。
    0.ガイダンス……学期の授業計画および講義で必要とされる諸事項について説明する
    1.正史―『旧唐書』と『新唐書』
    2.『資治通鑑』―『通鑑考異』と胡三省注
    3.『通典』―政書(1)
    4.『文献通考』―政書(2)
    5.『唐会要』―政書(3)
    6.『大唐六典』
    7.『唐大詔令集』―唐代の詔勅
    8.『冊府元亀』―類書について
    9.石刻史料
    10.敦煌・トルファン出土文献
    11.まとめとフィードバック

    太田出 遙かなる中国山西省――宣撫官笠実の長い日中戦争

    (授業の概要・目的)
    日本はまもなく戦後80周年を迎えようとしており、戦前・戦中・戦後を歩いてきた人びとの経験も次第に「歴史」となりつつあるとともに、過去のなかに忘却・風化されようとしている。中国大陸で勃発した日中戦争もそうした一側面を持っており、白や黒では表現できないさまざまな状況が現実には発生していたが、それを語れる人は急速に減少している。本講義では、元宣撫官であり中国山西省で日中戦争を経験した笠実に焦点をあて、その日中戦争の長い道のりを振り返りながら、現代の我々が日中戦争から何を学ぶべきなのかを問い直す。

    (到達目標)
    日中戦争に関する歴史文献とフィールドワーク、歴史学・社会学といった各学問のディシプリンを乗り越えた研究手法を養う。

    (授業計画と内容)
    第1回:ガイダンス
    第2回:日中戦争に関する基礎知識(一)――占領地行政と宣撫官
    第3回:日中戦争に関する基礎知識(二)――いつ日中戦争は終了したのか
    第4回:帰ってきた宣撫官笠実
    第5回:宣撫廟(国際霊廟)(一)――宣撫廟訪問
    第6回:宣撫廟(国際霊廟)(二)――宣撫廟・宣撫官をめぐるフィールドワーク
    第7回:宣撫官笠実(一)――1945年まで
    第8回:宣撫官笠実(二)――1945年以降
    第9回:宣撫総班長八木沼丈夫
    第10回:漢人宣撫官陳一徳と宣撫工作(一)――外国人宣撫官
    第11回:漢人宣撫官陳一徳と宣撫工作(二)――占領地行政と愛路運動
    第12回:山西残留と城野宏(一)――城野の履歴
    第13回:山西残留と城野宏(二)――残留の理念「日本人の立場」
    第14回:それぞれの戦後日本
    第15回:おわりに

    承志 マンジュ語『内国史院档』の研究

    (授業の概要・目的)
    マンジュ語『内国史院档』は、ダイチン=グルンの成立の歴史を研究する上で最も重要な原典史料であり、ジュシェン(女真)人のマンチュリア支配から中国本土支配への移行期の歴史を正確に把握するためにも必読の基本史料である。この授業では、マンジュ語の原典に基づいて文献解説と購読を行う。初回の授業では世界におけるマンジュ語史料の保存状況と研究の実態、必要な辞典類・目録・索引・史料集および主なマンジュ語史料のデジタルデータなどを紹介する。最終回ではまとめを行う。前期の3-14回の授業ではマンジュ語入門と基礎文法、史料の読解、参加者との質疑・討論を行う。

    (到達目標)
    ・マンジュ語史料の研究方法を習得できる。
    ・マンジュ語の基礎的な文法を学ぶことができる。
    ・史料を読み解くことができるようになること。

    (授業計画と内容)
    第1回 イントロダクション
    第2回 『内国史院档』の研究史とその内容
    第3回~14回 『内国史院档』の読解、参加者との質疑・討論
    第15回 まとめ

    矢木毅  朝鮮末期政治外交史の研究(19世紀)

    (授業の概要・目的)
    朝鮮末期(19世紀)における政治史・外交史を概観し、近世朝鮮社会の特質について考察する。漢文史料の読解能力を高めるとともに、東アジア世界との関連において朝鮮史への理解を深めることを目的とする。

    (到達目標)
    基本史料(漢文)を読解して平易な現代日本文で説明する能力を養う。また、その史料の背景となる政治や社会の特質を理解し、現代社会との対比において説明する能力を養う。

    (授業計画と内容)
    第1講 辛亥禮論
    第2講 党争の再燃
    第3講 三南の民乱
    第4講 三政の紊亂
    第5講 大院君の執政
    第6講 丙寅の教難
    第7講 丙寅洋擾
    第8講 辛未洋擾
    第9講 朝鮮の開國
    第10講 壬午軍乱
    第11講 日清戦争
    第12講 大韓帝国
    第13講 日露戦争
    第14講 韓国併合
    第15講 まとめ(史料講読)

    吉本道雅  孔子とその時代

    (授業の概要・目的)
    孔子伝復元の試みには、今日に至るまで膨大な蓄積があるが、実のところ『史記』孔子世家の記述を恣意的に取捨選択するものであったに過ぎない。これらの研究は先秦時代の歴史的実態および『史記』の編纂上の特徴に対する理解が決定的に不十分であった。このような批判的視点に立ちつつ、春秋時代後期の歴史を概観し、『史記』孔子世家を解析することで、孔子伝復元の可能性を追求する。

    (到達目標)
    先秦史研究の最新の知見、および中国古代文献の批判的分析の方法論を習得する。

    (授業計画と内容)
    以下の項目を逐次論する。
    第1回 序論
    第2回~第4回 前半生(551-505BC)
    第5回 陽虎専権(505-501BC)
    第6回~第7回 短期間の政治的成功(501-498BC)
    第8回~第10回 諸国遍歴(497-484BC)
    第11回~第13回 晩年(484-479BC)
    第14回~第15回 結論
    *フィードバック方法は授業中に説明する。

    演習内容【演習】

    石川禎浩 中国共産党史の諸問題に挑む(続)

    (授業の概要・目的)
    結党100年を迎えた中国共産党の歩みは、そのまま近百年の激動の中国史の歩みに重なると言ってよい。その間、反体制の革命政党から巨大政権党へと党の姿は大きく変わったが、脈々と受け継がれている政党文化や属性も少なくない。また、その革命運動の歴史には多くの謎が残されている。この授業では1949年の中華人民共和国樹立から2000年ごろまでの半世紀の歴史の中からいくつかのトピックを選び出し、その概要や背景、意義、影響などについて受講生に割り振って調べてもらい、それを授業で発表し討議することで、党の歴史のアウトラインをたどることにする。

    (到達目標)
    中国共産党の基本的史実を知り、その歴史資料がどのように形作られ、どのような特質を持っているかを知ることによって、政党の歩みから中国現代史をたどるという視点を獲得し、合わせて革命の時代と言われる中国の20世紀の歴史の流れをトータルに理解できるようにする。

    (授業計画と内容)
    1-2回 基礎的事項のイントロダクションと中国共産党党史の基本的図書・資料の解説をし、授業全般へのオリエンテーションを行う。受講生の顔ぶれを見ながら、担当すべき箇所を割り振る。
    3-14回 1949年の中華人民共和国建国から2000年ごろに至る半世紀の中で、大きな歴史事件となった事項に関し、受講生がそれぞれに割り当てられた時期・主題について、毎回順番に報告を行い、討議を行う。受講者の人数にもよるが、以下のトピックが割り当てられることになるだろう。人民共和国建国と朝鮮戦争、過渡期の総路線と社会主義経済の建設、土地改革と農村、中国の計画経済、百家争鳴・百花斉放と反右派闘争、大躍進政策と大飢饉、文化大革命、林彪・四人組の失脚、華国鋒体勢、改革・開放政策と民主化運動、「歴史決議」と党の歴史認識。

    中砂明徳 外国語論文のレビュー

    (授業の概要・目的)
    この授業では、受講者が自らの関心にしたがって外国語(受講者にとっての外国語。英語でも、中国語でも、他の言語でもよい)の論文を選んで、その内容を紹介するととともに、その論文の学界における位置づけを参加者(講師も含む)にわかりやすいように行う。
    かつては、言語ごとに論文のスタイルはずいぶん異なっていた。現在でも、日本語、中国語、英語それぞれ特有の「癖」は存在するが、英語論文の影響により、かなり平準化してきている。外国語論文を読むことで、ある種のスタンダードを知るとともに、その問題点を個々の受講者が感じ取るようになれば、この授業の目的は達成される。

    (到達目標)
    1、外国語論文の「癖」を知ることで、自国語論文のスタイルについて再考することができる。
    2、日本では数少ない「論文のレビュー」(『史学雑誌』の「回顧と展望」は、単なる紹介に過ぎない)を授業の場で公表し、それに対する疑義を受け止めるなかで、自分なりの評価の型を作ることができる。
    3、査読者の立場に身を置くことで、投稿者としての自己を振り返ることができる(ちなみに、査読付きの論文だからといって、これ以上の査読を必要としないほどに完成しているわけではない)。

    (授業計画と内容)
    1回 全体の趣旨説明
    2~14回 受講者が1回分を担当する。時間の半分を論文の紹介、評にあて、残り半分の時間で、出席者全員による質疑応答を行う。受講者の数が少ない場合には、適宜受講者自身の研究発表の場を設ける。
    15回 フィードバック

    中砂明徳 『明清档案』

    (授業の概要・目的)
    中央研究院が刊行中の『明清档案』に収録されている清朝順治年間の文書を読み、中国制圧の過程を清朝サイドから見てゆく。明清の王朝交代は、日本では「華夷変態」として、またヨーロッパでも宣教師によってそのニュースが紹介されるなど、大事件として受けとめられていた。しかし、明末清初の動乱に関する歴史記述とそれを承けた研究は、満州人王朝の世界史的意義が強調されるようになった今日においてもなお「敗者」の側に片寄りすぎている。あらためてこの史料集を読むことで、勝者の視点から冷静に支配確立の過程を見てゆきたい。今年は順治七年(1650)の档案を読む。清朝支配の試行錯誤の過程を、文書を通じてたどってゆく。

    (到達目標)
    1、白文に取り組むことで、自力で句読を行う能力を身につけることができる。
    2、行政文書の形態に習熟できる。
    3、清朝の中国征服史について理解を深めることができる。

    (授業計画と内容)
    1回『明清档案』のテキストの性格を説明し、昨年読んだところについて言及しながら、順治年間前半の政治情勢について解説する。 1コマにつき一、二本を読む予定。
    2~14回でとりあげる予定の档案のテーマは以下のとおり。
    討賊、招撫、重罪犯、漕運、広東・湖広・陝西情勢、偽王、虎害、残酷な県令、奸細、致仕願い、黄河水害など。
    15回 フィードバック

    吉本道雅  『春秋左伝正義』

    (授業の概要・目的)
    十三経注疏の一つである『春秋左伝正義』を輪読する。

    (到達目標)
    漢文資料を文法的に正確に読解する能力を身につけるとともに、経学(中国古典注釈学)の基礎的な方法論・春秋時代史の研究資料としての活用法を理解する。

    (授業計画と内容)
    前期の続き。魯の年代記の形式を採る『春秋』と、その注釈書の形式を採る『左伝』は春秋時代を研究するための基本的な資料である。『春秋』『左伝』の成立過程については今なお活発な議論が進行中である。『左伝』には、西晋・杜預の『春秋経伝集解』、唐・孔頴達の『正義』が附されている。本演習では『正義』を精読することで、漢文を文法的に正確に読解する能力を養うとともに、『正義』の引用する唐代以前の諸文献を調査し、また『正義』の論理構成に習熟することによって、経学の基本的な方法論を理解する。また、先秦期の文献・出土資料を全面的に参照することによって、『春秋』『左伝』の成立過程についても考察し、先秦史研究の資料学的素養を身につける。
    第1回~第15回 『春秋左伝正義』の輪読
    *フィードバック方法は授業中に説明する。

    吉本道雅  中国古代史史料学

    (授業の概要・目的)
    銭穆『先秦諸子繋年』を輪読し、関連史料・研究を批判的に検討する。

    (到達目標)
    中国古代史研究に関わる文献・出土文字資料・考古学的資料の運用能力を向上させる。

    (授業計画と内容)
    前期の続き。従来の戦国史(453-221BC)研究は、戦国後期の秦史に偏しており、戦国前・中期や六国については、資料の絶対量の乏しさに加えて、『史記』紀年の混乱が、歴史的推移の時系列的把握を困難にしてきた。1990年代以降の戦国楚簡の出現は、とりわけ思想史的研究を活発化させているが、かえって文献に対する研究の立ち後れを露呈させている。本演習では、銭穆『先秦諸子繋年』(香港中文大学、1956)を輪読し、関連史料・研究を批判的に検討することによって、中国古代史研究に関わる文献・出土文字資料・考古学的資料の運用能力を向上させる。
    第1回~第15回 『先秦諸子繋年』の輪読
    *フィードバック方法は授業中に説明する。

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    院生紹介 https://www.bun.kyoto-u.ac.jp/oriental_history/oh-insei/ Wed, 12 Mar 2014 09:25:45 +0000 http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/?p=21640 博士課程

     

    • 鄭 淦(ZHENG Gan) D3

    【研究テーマ】

    『夷堅志』の女性像

     

    • 林 昉(LIN Fang) D3

    【研究テーマ】

    戦後台湾の中国大陸認識

     

    • 王 蘇(WANG Su) D3

    【研究テーマ】

    中国古代思想史

     

    • 劉 贏(LIU Ying) D3

    【研究テーマ】

    明代海域問題

     

    • 徐 璐(XU Lu) D3

    【研究テーマ】

    中国近代新聞史

     

    • 葉 勝(YE Sheng) D3

    【研究テーマ】

    満文文献を中心とした清朝駐防八旗研究

     

    • 西 真輝(NISHI Masaki) D3

    【研究テーマ】

    出土資料を中心とした秦漢代郡県制研究

     

    • 林 怡冰(LIN Yibing) D3

    【研究テーマ】

    秦代の手工業と基層社会

     

    • 関 藝蕾(GUAN Yilei) D3

    【研究テーマ】

    戦時における日中の機械工業

     

    • 羅 亜妮(LUO Yani) D3

    【研究テーマ】

    1900-1930年代中国歴史教科書における上古史像の変遷

     

    • 手代木 さづき(TESHIROGI Sazuki) D2

    【研究テーマ】

    中華民国期上海の劇場とジェンダー

     

    • 對馬 稔(TSUSHIMA Minoru) D2

    【研究テーマ】

    モンゴル時代の医学交流

     

    • 柳 一菲(LIU Yifei) D2

    【研究テーマ】

    近世東アジア海域史、オランダ東インド会社

     

    • 穆 林(MU Lin) D2

    【研究テーマ】

    明清時代の遠隔地交易と地域経済の強化

     

    • 彭 皓(PENG Hao) D2

    【研究テーマ】

    明末における財政改革と経世思想

     

    • 孟 奇(MENG Qi) D1

    【研究テーマ】

    中国近代工業組織史

     

    修士課程

    交河故城(中国、新疆ウイグル自治区)

    交河故城[トルファン]     (中国、新疆ウイグル自治区)

     

    • 平野 智也(HIRANO Tomoya) M2

    【研究テーマ】

    中国法制史、特に裁判手続き・死刑

     

    • 李 昕怡 (LI Xinyi) M2

    【研究テーマ】

    明代の漕運と食糧市場

     

    • 芦刈 健人(ASHIKARI Kento) M2

    【研究テーマ】

    唐代突厥史

     

    • 中島 大知(NAKASHIMA Taichi) M2

    【研究テーマ】

    近現代中国における語文改革・識字教育

     

    • 山口 聡太(YAMAGUCHI Sota) M2

    【研究テーマ】

    漢代の政治と教育

     

    • 山西 慶哉(YAMANISHI Keiya) M2

    【研究テーマ】

    宋・遼・金代の科挙

     

    • 施 顕昱(SHI Xianyu) M2

    【研究テーマ】

    近代における検視官の育成制度

     

    • 呉 辛格(WU Xinge) M2

    【研究テーマ】

    所謂、唐代羈縻下の拓跋氏とは

     

    • 西村 陽菜(NISHIMURA Hina) M1

    【研究テーマ】

    中国中世における薬用作物の栽培

     

    • 坂本 孟(SAKAMOTO Takeshi) M1

    【研究テーマ】

    10世紀から14世紀の軍事制度

     

    • 蘇 焯鳴(SU Zhouming) M1

    【研究テーマ】

    宋代における市舶貿易

     

    • 司 靖山(SI Jingshan) M1

    【研究テーマ】

    明代の郷紳と地方社会

     

    • 白水 立土(SHIROZU Ryuto) M1

    【研究テーマ】

    明代北辺の政治史

     

    • 李 雨宸(LI Yuchen) M1

    【研究テーマ】

    明代官僚薦挙制度

     

    • 王 智傑(WANG  Zhijie) M1

    【研究テーマ】

    明清時代の江南の地域文化

     

    • 今岡 宏司(IMAOKA Koji) M1

    【研究テーマ】

    明末清初の地域秩序と国家

     

    • 姜 銘東(JIANG Mingdong) M1

    【研究テーマ】

    中国共産党史、紅軍の政治工作と軍事近代化

     

    研究生

     

    • 王 何葉(WANG Heye)

    【研究テーマ】

    清前期南洋政策

     

    • 蔡 佑佳(CAI Youjia)

    【研究テーマ】

    清末の女性知識人

     

    ※2023年10月現在
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    卒業論文題目一覧 https://www.bun.kyoto-u.ac.jp/oriental_history/oh-sotsuron/ Wed, 12 Mar 2014 04:26:09 +0000 http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/?p=21939 令和4年度
    • 宣徳期における明朝・兀良哈三衛の関係とその変遷
    • 龔廷賢『寿世保元』「薬性歌括」に関する考察
    • 明末漳州の治安と械闘
    • 清代初期の筆帖式について:天聡年間を中心に

    令和3年度

    • 唐代六胡州における乱について
    • 後漢順帝期の孝廉改革に関する考察

    令和2年度

    • 宋斉革命の特徴
    • 19世紀前半の南圻における阮朝の關津税と米流通
    • 科挙変革及び科挙廃止に関する一考察
    • 「異人買寶譚」と唐代南海交易:ソグド人の交易活動を手掛かりとして

    令和元年度

    • 北魏前期の支配体制に関する考察:他の五胡十六国諸国と比較して
    • モンゴル時代の銀流通
    • 清朝における翻訳人材の育成

    平成30年度

    • 朱子学の祭祀論について
    • 雍正年間の繙譯科挙
    • 摩登破壊団事件から見る一九三四年中華民国社会の「摩登」觀

    平成29年度

    • 梁啓超思想にみられる共時的二重性及び二者両立の可能性の条件について
    • 1820年代の広州における書院教育
    • 朱載堉の音律理論
    • 日本統治期の台湾における武道について:大日本武徳会による武道の流入

    平成28年度

    • 明代における文人趣味の一環としての金魚愛玩の研究
    • 范仲淹の軍事的功績とその影響
    • 師復の思想変遷と時代
    • 『清明集』から見る南宋期女性の在り方

    平成27年度

    • 宋代の屍体処理について:為政者の行為を中心に
    • 石達開の天京脱出について
    • 明初の火器製造統制について:洪武~永楽年間を中心に

    平成26年度

    • 茶貿易衰退後の福州
    • 琉球救国運動と中華世界秩序
    • 中国古代における都市と市
    • 省港大罷工と1930年代の香港
    • 戦国策の章次

    平成25年度

    • 両漢交替期における王莽政権に関する考察
    • 北魏文成帝の仏教政策とその意義
    • チンギス・カン期における『集史』と『モンゴル秘史』の比較考察

    平成24年度

    • 劉向『列女伝』と後漢書『列女伝』に書かれた女性像の違いについて
    • 『摩訶止觀』・・・その理念と行法・・・
    • 阮大鋮排斥運動にみる復社構成員の自己意識
    • 日清戦争黄海海戦における北洋艦隊の陣形について
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    修論・博論題目一覧 https://www.bun.kyoto-u.ac.jp/oriental_history/oh-syuronhakuron/ Wed, 12 Mar 2014 04:19:51 +0000 http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/?p=21626
  • 修士論文
  • 博士論文
  • 修士論文

    令和4年度 周始祖后稷の説話の変化:先秦伝世文献を中心に
    秦末漢初における「少年」に対する一考察
    前漢末期から後漢初期における五徳終始説の政治利用
    南宋理宗親政後における政治闘争:史嵩之の起復問題を手掛かりに
    明代における浙江市舶司の廃止;籌海論争を中心に
    清代中期における銭票の展開
    清代重慶における租佃関係訴訟の分析
    清末における女性知識人にみる言行の諸相:在日期の何震と『天義』を中心に
    清末におけるミリタリズム思想の公式化の経緯について:教育宗旨の策定をめぐる考察
    令和3年度 春秋緯についての再認識
    1940年代上海における越劇女優とパトロン
    清末の廟議――同治帝の位牌奉安をめぐって
    朝鮮中後期における朝鮮人の黒人知見 -東アジア交流の視点から-
    『珍宝の書』における五行解釈―中国医学とイスラーム医学の「元素」論
    令和2年度 秦官営手工業の考察:青銅器銘文を中心に
    戰國時代における華夷思想の考察:諸子百家を中心に
    北魏畜産考
    令和元年度 秦代の佐史
    五胡十六國時代單于考
    中宗復位から懿宗の末年までの両京畿内制
    遼代漢人墓誌に見る財賦官の任官について
    明代後期における對苗政策:『三巡奏議』を主史料として
    明清交替期における社会と政権:福建汀州府寧化縣を中心に
    光緒新政期における中国人の日本人教習觀について:貴陽師範学堂を中心に
    中国のオックスフォード運動:辜鴻銘の近代化論と辛亥革命
    日本統治下台湾の警察武道
    平成30年度 秦王朝「法」思想小考─秦始皇刻石を中心に
    明功臣傳の変遷

    平成29年度

    茅元儀『武備志』再考:その軍事観と火器
    高麗前期王師任命と国際情勢
    青年期大川周明の中国認識における「排日法案」とその影響
    平成28年度 シンガポール陥落前後の陳嘉庚―逃避行とその背景
    琉球国の西洋船迎接体制―異国通事の役割を中心に
    20世紀初頭における香港政庁の政策決定過程―衛生政策を例として
    『世本』流伝考
    『管子』小匡篇と戦国斉の国政プラン―参国伍鄙制再考
    蘇秦伝弁正
    隋・唐前期の統一帝国における領域支配の展開―総管府・都督府を手がかり
    隆慶から万暦中期にかけての福建月港の海洋貿易管理
    平成27年度 『後漢書』関連史料の比較研究:「姜詩妻伝」と「梁鴻伝」の記事を中心に
    宋遼使節の儀礼交渉
    明代正統末期・景泰期・天順期における内閣の変容
    平成26年度 近代中国結核予防治療における政府・医師・病人
    南宋高宗期における浙江地域の民間祠神信仰について
    上海における青帮の影響力
    平成25年度 「陳氏始大」考
    蜀漢後主期における政権構造とその変遷
    唐代使職の官銜
    那彦図について
    平成24年度 漢代楽制考
    明代の俳優と演劇
    清代乾隆前期の直隷省における食糧流通政策について
    民国期の上海公共租界における会審公廨の組織と会審制度

    博士論文(課程博士による)

    令和4年度 『史記』戦国史像の文献学的研究:戦国中期列伝を中心に
    高麗前期仏教政治史研究
    令和3年度 辛亥革命期における杜亜泉の言論活動―減政主義を中心として
    国秦漢期における流通・交通管理制度の研究
    唐宋変革期の国家と経済―唐代の財政・税法・貨幣をめぐって
    清代禁書受容の研究
    令和2年度 唐宋変革期における御史機能の研究
    清前期マンチュリアにおける家族・法・社会
    配流刑の時代:清代配流刑の諸相をめぐって
    イギリス領香港における近代的公衆衛生システムと「地方自治」:都市の衛生環境・政府と社会・特殊性と普遍性に注目して
    近代中国における肺結核問題の研究
    令和元年度 閣臣李賢と明代天順期内閣政治の研究
    平成30年度 中華民国期上海共同租界会審公廨の研究
    平成28年度 中国明代後期における皇帝専制政治の追求
    十六―十八世紀東アジア多国間関係史の研究
    近世中国の「租佃関係」に対する研究―清代同治期の『巴県檔案』を史料として
    平成27年度 漢代における皇太后臨朝称制と王朝権力構造の変遷
    平成26年度 清初政治史研究:監察制度の変容を中心に
    平成25年度 秦漢経済史研究:財政制度と基層社会
    陽明学と明の政治
    平成24年度 秦漢時代の基層社会支配
    漢帝国の成立
    近代中国の出陣 -変貌する東アジアの中の清仏戦争

     

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    リンク集 https://www.bun.kyoto-u.ac.jp/oriental_history/%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%af%e9%9b%86/ Wed, 12 Mar 2014 02:28:59 +0000 http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/?p=21654 桂林(中国 広西チワン族自治区)

    桂林(中国 広西チワン族自治区)

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