第六回東アジア「間文化」研究会のご案内

これまで、東アジア研究をテーマに、京都大学文学研究科は復旦大学・香港城市大学と緊密な協力関係を築き、三学共同で様々な文物調査を行ってきました。その成果を継承すべく、2020年7月に立ち上げた「東アジア「間文化」研究」の活動が2年度目に入りました。2021年度最初の研究会を、下記の要領にて開催いたします。継続参加の方はもちろん、初めての方も気軽に参加していただけたらと存じます。

日時:5月6日(木) 14:00~16:00

場所:文学部地下大会議室

内容:鎖国時代に作られた「万国人物図」(総称)資料の閲覧とその感動の共有
1 おもに西洋の知識に基づいて作成された「万国人物図」
 『肆拾貳國人物圖説』(文学部・日本史所蔵)
 『外蕃容貌圖畫』(文学部・地理所蔵)
 『異國人物圖』(文学部・地理所蔵、貴重書
 『ロシア風俗画』(文学部・地理所蔵、貴重書)ほか
2 おもに中国(山海経)の知識に基づいて作成された「万国人物図」
 『和漢三才圖會』(文学部・日本史所蔵)
 『唐土訓蒙圖彙』(人文科学研究所所蔵)ほか
3 西洋と中国の知識を折衷して作成された「万国人物図」
 『世界萬國日本ヨリ海上里數国印王城人物圖』(京都大学附属図書館所蔵、貴重書
 『萬國人物盡』(京都大学附属図書館所蔵)ほか

※参加無料、途中参加・退出可、今回のみの参加も歓迎

※対面での実施に伴い、事前に参加人数を把握する必要から、参加ご希望の方は、成田健太郎(中国語学中国文学専修)までご連絡ください。なお、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、今回の参加者は文学研究科所属の方に限定いたしますので、ご了解ください。 narita.kentaro.6x[at]kyoto-u.ac.jp([at]を@に替えてください)

※参加者は、必ずマスクを着用の上、手指の消毒、ソーシャルディスタンスの確保などに、ご協力をお願いします。オンライン開催に変更となった場合は、別途、お知らせします。

本研究会では、幅広い分野の皆さんの知見を総合し、文物の実見を通して多様な文化のあり方について考えていくために、「実際に文物を観察する経験」と「さまざまな文物を比較、検証する経験」の蓄積に主眼を置いています。今回は、資料実見の第二弾として、3点の貴重書を含む資料を実際に閲覧します。いずれも色鮮やかな魅力に溢れ、特に貴重書は滅多に実見できない資料です。少しでも興味を持たれた方は、是非ご参加ください。

なお本研究会は、京都大学大学院文学研究科附属文化遺産学・人文知連携センター2021年度「人文知連携共同研究会」研究助成をうけて開催されるものです。

研究会幹事:池田恭哉(中国哲学史専修)、成田健太郎(中国語学中国文学専修)