1. 京都大学文学部は、京都大学創立以来の自由の学風を継承し、他の学問分野との調和や融合をはかりながら、哲学・歴史学・文学・行動科学の各分野における最高水準の研究に基づく教育を推進し、その成果を通じて人類の調和ある共存に貢献する。
2. この目的を達成するために、以下の目標を定める。
(1) 京都大学文学部は、人間の諸活動の原理的な解明と、絶えず変化する環境のなかでその諸活動が有する価値を問い直すことを通じて、哲学・歴史学・文学・行動科学に関わる学術を教授する。
(2) 京都大学文学部は、人類の文化の継承と調和ある共存に寄与し、深い専門知識と広い教養を具え、知の創造の担い手となり、かつ倫理性にも優れた学生を育成する。
(3) 京都大学文学部は、地域密着的な視点と地球規模の広角的視点の両面から、京都・日本・アジアに固有の知的遺産の維持・継承・発展に寄与すると同時に、人類の文化全般についての多元的・総合的探求を推進する。
(4) 京都大学文学部は、地域連携と国際交流の強化を通じて、教育の成果を広く社会に還元する。
(5) 京都大学文学部は、人権を尊重し、環境に配慮した運営を行うとともに、社会的な説明責任に応える。