文献文化学専攻

フランス語学フランス文学専修

仏語学、仏文学の全領域にわたってきめ細かい研究指導や留学支援につとめ、フランス語での修士論文の執筆によって実際の研究方法を習得してもらう。研究者 の来日講演など、フランス語圏の大学との交流も活発。

永盛 克也 教 授 17世紀文学
村上 祐二 教 授 19・20世紀文学
鳥山 定嗣 准教授 19・20世紀文学
ル・フロック ジュスティーヌ 特定准教授 17世紀文学

文学部受験生向けメッセージ

フランス語学フランス文学専修では、フランス語のしくみやフランス文学の作品の読解を中心に学びますが、その背景にある思想、歴史、時代を含めたフランス文化一般についての広い知識を身につけることを目的にしています。 たとえば、アルベール・カミュの『異邦人』という作品を読む場合、ストーリーを追うだけではなく、そこに込められている作者の思想、カミュの他の作品との関係、文体や語り、作品の時代背景を読み解き、なぜ『異邦人』はそのような展開と結末を与えられなければならなかったのかを考えるのです。 小説を例にとりましたが、ランボーやボードレールといった詩人、デカルトやパスカル、ルソーやベルクソンといった思想家、またラシーヌ、モリエールのような劇作家の作品が研究の対象となるのはいうまでもありません。しかしさらに広く、作家たちによる美術批評や、小説や詩集の挿絵のような美術の領域につながる分野、また音楽、映画なども、私たちの専修の対象になります。 このように、中世から現代まで広くフランスの文学・芸術・思想に関心のある方は、ぜひフランス語で書かれた「テクスト」を入り口にして、奥深いフランス文化の探求への道に分け入ってみてください。

大学院研究科受験生向けメッセージ

教 授 永盛 克也 17世紀文学、ラシーヌ
教 授 村上 祐二 19・20世紀文学、プルースト
准教授 鳥山 定嗣 19・20世紀フランス詩、ヴァレリー
特定准教授 ル・フロック ジュスティーヌ 17世紀文学
上記 に加えて、人文科学研究所所属の下記の教員が教育と研究指導に参加
教授 森本 淳生 近代文学、ヴァレリー

さらに、人間・環境学研究科、人文科学研究所および学外の教員が講師として教育と研究指導に随時参加している。 本専修ではフランス文学・芸術・歴史・言語について広く学び、とくに関心のある主題について深い知識を身につけることが求められる。また大学院ではフランス語で修士論文を書くことが義務づけられているので、高度の語学力が要求される。将来大学の教職についたり、研究者になろうとする者は日本またはフランスで博士論文を執筆することが必要である。研究対象は自由に選ぶことができる。それだけに学生自身が自覚的に問題意識をもつことが重要となる。本専修では教員一同が論文などの研究指導だけではなく、留学に関する相談などにもきめ細かく応じるように努めている。