2010.11.09 セミナー”Gender and Poverty: Britain and Japan”のお知らせ

「貧困」が大きな社会問題となっています。しかし、ジェンダーの視点から「貧困」を考える視点は、まだあまり広がっていません。貧困者のマジョリティは女性ですが、派遣切りや非正規労働の報道で取り上げられるのはほとんどが男性の事例ばかり。「貧困」は誰よりも女性の問題なのだということにまず目を向ける必要があります。また、貧困に陥るメカニズムも、貧困の経験も、ジェンダーによって異なります。

このセミナーでは、英国の貧困研究の第一人者フラン・ベネット先生をお招きして、英国における女性の貧困と、それを見えにくくしている方法上の問題についてご講演いただきます。また、英国社会政策のデータベースを作成しているケン・ジョーンズさんに、豊富な情報を提供しているこのデータベースについてお話をうかがいます。日本からはホームレス女性のフィールドワーク研究で知られる丸山里美先生が、日本の女性の貧困の特徴について報告してくださいます。ベネット先生も大学で教鞭をとる傍ら、コミュニティをベースにしたNGOで実践的活動に従事されていますので、英日両国の女性の貧困について、実態を踏まえた議論が展開されることと期待されます。

皆様、奮ってご参加ください。(申込不要・参加無料、英語による講演)

日時 :  11月9日 (火) 13:30-17:30
会場 :  文学部新館 地下大会議室
<Program>  
13:30-14:30 Fran Bennett   (Senior Research Fellow, University of Oxford)
“Gender and Poverty”
14:30-15:10 Ken Jones (Joint Editor of the Social Policy Digest, Cambridge University Press)
 “The Social Policy Digest – A Resource on UK Social Policy”
15:30-16:30 Satomi Maruyama (Associate Professor, Ritsumeikan University)
 “Characteristics of Japanese poor women”
16:30-17:30 Comment/Discussion

 

参考URL : http://www.gcoe-intimacy.jp/article.php/2010102311591363_ja 

グローバルCOE
   「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」