2011.01.15 市民講座・関西中国書画コレクションと京都大学-上野コレクションと内藤湖南

京都国立博物館収蔵の中国書画の中核をなす上野コレクションは、朝日新聞社の創業者のひとりである上野理一(号は有竹斎、1848―1919)によって蒐集されました。京都帝国大学教授の内藤湖南(1866―1934)が助言を行っており、筆墨の精神性を重視する中国文人の芸術観にもとづく系統的な内容となっています。書聖王羲之の名拓「十七帖(宋拓)」や清の惲寿平「花隝夕陽図」などの多数の名蹟を入手し、関西の中国書画コレクターの先駆けとなりました。京都国立博物館には、昭和35年(1960)に子息の上野精一により寄贈されました。2011年には寄贈50周年を記念して「筆墨精神―中国書画の世界」(1月8日~2月20日)を開催します。この機会に、その優品と蒐集の過程や湖南との関係を紹介し、コレクションの意義を振り返ります。

▼講演:「上野コレクションと内藤湖南」西上 実(京都国立博物館学芸部長、京都大学客員教授)
▼日時:2011年1月15日(土) 14:10~15:30
▼会場:大学コンソーシアム京都(JR京都駅前)第三講義室
▼聴講無料・事前申込不要
  *定員:170名
  *満席の場合はその時点で受付を終了させていただきますのでご了承下さい。
▼主催:京都大学文学研究科
  協力:関西中国書画コレクション研究会
▼問い合わせ先:京都大学文学研究科総務掛 TEL:075-753-2700