京都大学文学部「外国語支援プロジェクト」チームは、2011年2月21日(月)・22日(火)・23日(水)の3日連続で、『外国語および外国文化への招待』と題してレクチャーシリーズを行います。いずれの日も、時間は17:00-19:00、場所は文学部新館第1講義室です。
海外の大学院で学位を取得したメンバーたちが、外国語学習や留学に関するアドバイス、外国文化の紹介などを自由にレクチャーいたします。京都大学の学生であれば、どなたでもご参加いただけます。また、事前のお申し込みも不要です。ぜひ、お気軽にご参加下さい。
第1回の概要
フランス語
講師: 沢崎壮宏(哲学専修)
題目: 「人文学の出発点としての哲学教育 ― なぜ、「18歳で哲学する」ことを強いるのか?」
概要: フランスは中等教育で「哲学」を必修科目として課す、残り数少ない国のひとつです。「哲学」の試験にパスしなければ、大学に進学することもできません。そうしつづけることに異議を申し立てるフランス人も少なくないようですが、それでも、「哲学」は生き延びています。いったい、「哲学」を教えることに何が賭けられているのでしょうか。「哲学」教師たちの証言に耳を傾けてみましょう。そして、彼らの「哲学」を教えるノウハウのうちに人文学の修得に直結するフランス語学習の可能性を探りましょう。
イタリア語
講師: 内田健一(イタリア語学イタリア文学専修)
題目: 「イタリア語ことわざ巡り」
概要: イタリアというと華麗な文化を有し、陽気な人々が暮らす国というイメージがありますが、実際にはそれとはかけ離れた別の姿があります。そのもう一つのイタリアについて、今回のレクチャーでは、ことわざ(原文と翻訳)を紹介しながらお話したいと思います。取り上げることわざは、今日用いられている一般的なものの他に、真実主義の作家ヴェルガが作中で利用したものや、耽美主義の詩人ダンヌンツィオが自らのモットーとして考案したものなどです。
問い合わせ先: gaikokugo@bun.kyoto-u.ac.jp