『『善の研究』の百年――世界へ/世界から』

『『善の研究』百年――世界へ/世界から』

藤田正勝編

2011 京都大学学術出版会
<目 次>
まえがき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・赤松 明彦
序 章 『善の研究』をめぐる研究の百年とその将来・・・・・藤田 正勝
第一部 『善の研究』はどういう書物か

第一章 『善の研究』という書物——著者・西田幾多郎の位相・・井上 克人
第二章 純粋経験と意味・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日高 明
第三章 経験をめぐって——西田幾多郎の「基礎づけ主義」・・・・張 政遠
第四章 『善の研究』における独我論の論駁・・・・・・・・・城阪 真治
【アンソロジー】『善の研究』はどのように読まれてきたか・・藤田 正勝
柳 宗悦/高橋里美/倉田百三/芥川龍之介/戸坂潤/三木清/高坂正顕/林 直道/竹内良知/唐木順三/金子梅子/古田 光/
北森嘉蔵/鈴木大拙/猪野謙二/アンセルモ・マタイス/寿岳文章/西谷啓治/上田閑照/久松真一/下村寅太郎/クラウス・リーゼンフーバー/高山岩男/中村雄二郎
第二部 『善の研究』と自由・悪・神の問題

第五章 『善の研究』と後期西田哲学——自由と悪の問題をめぐって・・・守津 隆
第六章 西田幾多郎の倫理思想——絶対者の呼声をめぐって・・・・・・太田 裕信
第七章 西田「倫理学草案第一」における意志の自由とキャラクター
 ——ヴント、グリーン、ヘフディングの文脈において・・・・・・・・中嶋 優太
第八章 西田の神秘主義と神の概念の変化——晩年の西田宗教哲学への批判
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アンドレーア・レオナルディ
【コラム】『善の研究』の諸相1
『善の研究』の翻訳(藤田正勝)/『善の研究』とデカルト(城阪真治)/『善の研究』とヘーゲル(守津 隆)/
『善の研究』とW・ジェームズ(熊谷征一郎)/『善の研究』とベルクソン(日高 明)/『善の研究』とT・H・グリーン(水野友晴)
第三部 西田哲学との対話

第九章 身体と種——西田哲学と田辺哲学・・・・・・・・・・・・竹花 洋佑
第一〇章 京都学派の宗教哲学の一考察——西田哲学と田辺哲学の「逆対応」をめぐって・・・・・・・廖 欽彬
第一一章 西谷啓治における経験と覚・・・・・・・・・・・・・満原 健
第一二章 善と道徳——西田幾多郎と新儒家・・・・・・・・・・・林 永強
第一三章 西田哲学と牟宗三の仏教的存在論・・・・・・・・・朝倉 友海

【コラム】『善の研究』の諸相2
『善の研究』と現象学(満原 健)/『善の研究』と禅(杉本耕一)/『善の研究』と親鸞(竹花洋佑)/
『善の研究』とキリスト教(太田裕信)/『善の研究』と儒学(中嶋優太)

第四部 シンポジウム 『善の研究』はどのような意味をもったか、どのような意味をもつか

第一四章 『善の研究』と西田哲学における失われた場所・・・・・ジェームズ・ハイジック
第一五章 哲学と神秘の間——海外より見た西田哲学・・・・・・・・・遊佐 道子
第一六章 西田における一性への志向——『善の研究』の宗教哲学的意義・・・・・氣多 雅子

特別寄稿 西洋哲学と東洋哲学との対話——哲学の中心はどこにもある/ない・・・・李 光来

まとめと展望・・・・・・・・・・・・・・藤田 正勝

あとがき・・・・・・・・・・・・・・・・佐藤 昭裕
 

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