2003年度の授業

日本哲学史研究室ホーム

講  義

教官 藤田正勝 種別 講義 学部(2回生可)
曜日・時限 月2 教室 新館第2講義室
題目 日本哲学史講義
内容 最初に日本哲学史研究の意義および方法についての考察を行うとともに、言葉、経験、自己、身体、技術、美、宗教等の哲学上の諸問題について、西田幾多郎や田辺元、九鬼周造、和辻哲郎、三木清、西谷啓治らの思想を手がかりに、哲学的・哲学史的に考察する。

特殊講義

教官 小浜善信 種別 特殊講義 学部・大学院
曜日・時限 金・3 教室 東館第2演習室
題目 神と世界
内容 九鬼周造の哲学の中心には「遊戯する神」という思想があると思われる。プラトン、トマス、ライプニッツ、スピノザなどにおける「神と世界」の問題を概観し、その上で、九鬼における「神と世界」の問題を検討する。プリントを配布するほか、参考書として以下のものを用いる。九鬼周造「驚きの情と偶然性」および「偶然化の論理」、藤田正勝他編『九鬼周造の世界』、プラトン『ティマイオス』、トマス『神学大全』、ライプニッツ『形而上学序説』、スピノザ『倫理学』。
教官 中村春作 種別 特殊講義 学部・大学院
曜日・時限 集中・7月 教室
題目 近代知の成立
内容 日本における「近代知」成立の過程を、国民国家論の視点から、特に「国民」形象化と世界像構築の問題として、読み解いていく。 1.思想史と哲学史  2.近代知識人と「国民」形象化   3.近代知識人、哲学者とアジアの問題 等々の課題に関し、テキスト(中村春作『江戸儒教と近代の「知」』ぺりかん社刊)を参照しつつ、近代知識人の言説を中心に追加資料を提示して、「近代知」の性格について考察する。
教官 辻本雅史 種別 特殊講義 学部・大学院
曜日・時限 後期 火・4 教室 教育学部・第1演習室
題目 近世儒学における知の伝達とメディア
内容 教育を<「知」の伝達>という視点からとらえてみる。その視点からみれば、江戸時代の学問(儒学)と教育は、どのような様相をとるのか。それが本講義の主題である。伝達すべき「知」の特質とその伝達のメディアとは相関的であることを、文字(和文、漢文、出版書など)、音声(説教、講釈、講談など)、視覚(絵巻、絵双紙など)に即して考察する予定である。
教官 田中裕 種別 特殊講義 学部・大学院
曜日・時限 集中・9月 教室
題目 西田哲学とキリスト教
内容 近代日本はキリスト教とギリシア哲学に起源を持つ西洋の文化・思想と、仏教に根を持つ東洋の伝統的な文化・思想の出会う場として捉えることができる。その出会いを深く反省することによって東と西の伝統思想の差異を自覚するとともに、それぞれの限界を越える普遍性を志向する哲学的営みが生まれる。本講では西田幾多郎の哲学をとりあげ、彼の思想の展開においてキリスト教のはたした役割を考察するとともに、現代のキリスト教にとっての西田哲学のもつ意味を再考したい。

演  習

教官 藤田正勝 種別 演習 学部・大学院
曜日・時限 月・4 教室 東館第2演習室
題目 西田幾多郎『哲学の根本問題』
内容 西田幾多郎の『哲学の根本問題』(1933年)所収の論文「形而上学序論」、「私と世界」などの読解を通して、後期西田哲学の根本思想の解明をめざす。各回、参加者の報告をもとに討議を行う。
教官 藤田正勝 種別 卒論演習 学部
曜日・時限 隔金・4-5 教室 日本哲学史研究室
題目 卒論演習
内容 参加者の発表をもとに日本哲学史上の諸問題について議論するとともに、卒業論文作成の準備を行う。日本哲学史専修4回生以上は必修。
教官 藤田正勝 種別 演習II 大学院
曜日・時限 隔金・4-5 教室 日本哲学史研究室
題目 日本哲学史の諸問題
内容 参加者が各自研究するテーマについて発表を行い、それに基づいて討議を行う。日本哲学史専修大学院生は必修。

講  読

教官 井上克人 種別 購読 学部(2回生可)
曜日・時限 金・2 教室 東館第2演習室
題目 西田幾多郎 『善の研究』、『思索と体験』
内容 前期は西田幾多郎『善の研究』(岩波文庫)を、後期は西田幾多郎『思索と体験』(岩波文庫)を基本テクストとして使用するが、初期西田の思索を特に明治の倫理的・宗教的精神の中に位置付けてみる。可能であれば清沢満之や綱島梁川のテクストも配布し、講読してみたい。授業形態は発表・討論形式で行う。


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