教官 | 藤田正勝 | 種別 | 講義 学部(2回生可) |
曜日・時限 | 金・3 | 教室 | 第9講義室 *教室が変更となりましたので ご注意下さい |
題目 | 日本哲学史講義 | ||
内容 | 最初に日本哲学史研究の意義および方法についての考察を行うとともに、言葉、経験、自己、身体、技術、美、宗教等の哲学上の諸問題について、西田幾多郎や田辺元、九鬼周造、和辻哲郎、三木清、西谷啓治らの思想を手がかりに、哲学的・哲学史的に考察する。 | ||
参考文献 | 講義の際に適宜指示する。 |
教官 | 藤田正勝 | 種別 | 特殊講義 学部・大学院 |
曜日・時限 | 月・4 | 教室 | 第9講義室 |
題目 | 構想力・表現・言語 | ||
内容 | 構想力・想像力とは何か、それは表現(イマージュ、シンボル)とどう関わるのか、言語のもつ創造性とは何か、表現は身体とどう関わるのか、等々の問題を三木清やカッシーラー、コリングウッド、九鬼周造、木村素衛、西田幾多郎などの思想を手がかりに考察したい。 | ||
参考文献 |
教官 | 辻本雅史 | 種別 | 特殊講義 学部・大学院 |
曜日・時限 | 前期火・4 | 教室 | 教育学部320 |
題目 | 近世中期の思想と教育 | ||
内容 | 日本近世の思想(とくに儒学思想)が、歴史的文脈といかに関わって展開したかを検討し、その教育史的意味を考える。昨年度は、近世前期を中心にしたので、今年度は近世中期以降に焦点を当てる予定である。具体的には、荻生徂徠と徂徠以後(徂徠学後継者と、反徂徠など)、石田梅岩と石門心学、等を取り上げることになろう。その際、とくにメディア(知の伝達のメディア)の視点を組み込むことによって、教育をとらえる視角を大きくとり、教育史と思想史の領域を広げてとらえたい。 | ||
参考文献 | 辻本雅史『教育の社会史』(放送大学教育振興会、2008) |
教官 | 伊藤 徹 | 種別 | 特殊講義 学部・大学院 |
曜日・時限 | 火・2 | 教室 | 第8講義室 |
題目 | 日本近代精神史における作ることの諸相 | ||
内容 | 作ることは、テオーリアー、プラークシスと並ぶ人間の根本的な存在可能性として考えられてきたことであるが、近代におけるテクノロジーの展開とともに、哲学的な反省の対象としての重要性を増したといってよい。本講義においては、西洋のテクノロジーを導入した明治維新以来の日本近代精神史において、思想家や芸術家などのインテリゲンチャたちが残した軌跡を作ることの視点から追跡し、そこに作られざるものとの接点を見出すことによって、作ることの別な可能性について考えてみたい。 取り上げる予定の項目は、以下のとおり。 *夏目漱石・語りの視点と無形の運命 *萬鉄五郎・「独創性」の来源 *西田幾多郎・ポイエーシスへの視線 *柳宗悦・「用即美」とモダニズム |
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参考文献 | 伊藤 徹著『柳宗悦 手としての人間』(平凡社、2003年) 同『作ることの哲学』(世界思想社、2007年) |
教官 | 芦名定道 | 種別 | 演習 学部・大学院 |
曜日・時限 | 月・1 | 教室 | 第1演習室 *教室が変更となりましたので ご注意下さい |
題目 | 日本・アジアのキリスト教──波多野精一(1)── | ||
内容 | 日本・アジアのキリスト教の歴史を振り返りつつ、その新しい思想的可能性を探ることは、日本におけるキリスト教思想研究にとって重要な意味を有している。本年度は、昨年度の植村正久と高倉徳太郎の神学思想に続いて、波多野精一の宗教哲学の考察へと進みたい。波多野は、高倉が植村の神学的後継者であるのに対して、思想的に植村の影響を受けつつも、同時に日本のキリスト教思想における独自の本格的な宗教哲学を構築したことで著名な思想家である(波多野宗教哲学)。 波多野宗教哲学については、この演習で今後数年にわたって取り組む予定であり、本年度は、宗教哲学三部作(『宗教哲学序論』『宗教哲学』『時と永遠』)に取り組む準備として、全集第一巻、第二巻に収録された、諸論考を取り上げたい。 授業では、日本キリスト教思想において波多野に関連した諸問題、あるいは波多野についての諸研究についても、留意しつつ、テキストの厳密な読解を試みてみたい。 |
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参考文献 | 『波多野精一全集』第一巻、第二巻(岩波書店) |
教官 | 高坂史朗 | 種別 | 演習 学部・大学院 |
曜日・時限 | 火・5 | 教室 | 新館第3演習室 |
題目 | 大正時代と昭和初期の日本の哲学 | ||
内容 | 西田幾多郎の『善の研究』は明治44年に出版された。それは個と超越(無)、ないしは個と普遍(類)の問題を切り開く哲学である。その個と普遍の問題が大正時代の哲学思潮となる。また、新カント学派、生命の哲学が日本の哲学を方向付けていく。昭和にはいるとマルクス主義の隆盛と共産党への弾圧と、左・右の激しい政治対立の中で、哲学としてはヘーゲル主義が招来される。そこでは「種」としての国家・社会や民族が哲学的課題となるのである。大正時代から昭和の初期にかけての哲学者たちの諸作品を読みながら、それらの問題を考えたい。 | ||
参考文献 | 授業時に指示する。 |
教官 | 藤田正勝 | 種別 | 卒論演習 学部 |
曜日・時限 | 隔金・4-5 | 教室 | 日本哲学史研究室 |
題目 | 卒論演習 | ||
内容 | 参加者の発表をもとに日本哲学史上の諸問題について議論するとともに、卒業論文作成の準備を行う。日本哲学史専修4回生以上は必修。 |
教官 | 藤田正勝 | 種別 | 演習II 大学院 |
曜日・時限 | 隔金・4-5 | 教室 | 日本哲学史研究室 |
題目 | 日本哲学史の諸問題 | ||
内容 | 参加者が各自研究するテーマについて発表を行い、それに基づいて討議を行う。日本哲学史専修大学院生は必修。 |
教官 | 水野友晴 | 種別 | 講読 学部(2回生可) |
曜日・時限 | 木・2 | 教室 | 第9演習室 |
題目 | 『善の研究』講読 | ||
内容 | 『善の研究』に代表される初期西田哲学のテキスト群は、西田哲学のみならず近代日本哲学全体の土台をなしているといっても過言ではない。それらにどのような由来と可能性があるのかを見ることは、とりもなおさず日本哲学の基礎的教養を身につけることにほかならない。 本講読では『善の研究』を章単位で読み進めてゆくことにする。あらかじめ設定した課題に基づいて学生発表を行い、発表後、講評やディスカッションを通じて『善の研究』の背景と思想的意義、さらには発展の可能性などについて考究してゆくことにしたい。 |
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参考文献 | 『善の研究』(岩波文庫)。その他の資料は授業中に配布する。 |
前年度までの授業
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